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建築の企画、設計、監理、工事に関すること
構造は木造、鉄骨、鉄筋コンクリート
実際にご相談の際には、相談内容の資料・図面・写真・概要イラストなどがありましたら
添付していただけますと、より適した回答ができる可能性が高まります
過去の経験や手持ちの資料から回答できる場合には、安価に短時間で回答できますが
調べて回答する必要がある場合にはそれに応じた
費用とお時間をいただく必要がございますので、ご理解願います
例1 建築確認申請の「延べ面積」と登記の「床面積」
Q:
1.建築確認申請の延べ面積と登記の床面積が一致しないのはなぜですか。
2.書類で一般的に「面積」を書くところにはどちらの数字を書きますか。
A:
建築確認申請の床面積や延べ面積は建築基準法上定められた方法で算定します。
外壁芯で囲まれた面積を基本としますがそれ以外でも床面積に参入されることがありま
す。
屋根しかない部分でも、いくつかの条件により開放性がないとみなされる部分や、設備置
場などの用途が発生している場合は、その部分も算入されたりします。
登記面積には一般的にそういった部分は算入されませんので、建築確認申請書でそのよう
に屋外でありながら床面積に算入されている部分の面積が食い違います。
それぞれ建築士、土地家屋調査士が図書や現場の状態から算定しておりますのでそれ以外
にも誤差が生じる可能性もあります。
建築基準法や関連法規による申請届出で記入する面積は建築基準法上の
・床面積、延べ面積
・建築面積
・敷地面積
といったものを書くことが多いですが、手続きの種類によっては登記面積に合わせた方が
都合が良い書類もあるかもしれません。
申請届出書に添付が要求される書類があればそれに合わせることが基本となります。
ただ単に「面積」を書いてくださいと言ったら何を書くというルールはおそらく無いと思
いますが、建築確認申請の記載事項を調べるというのはやや専門的で、登記情報の方がよ
く調べられている印象がありますので、一般的にやりとりされている情報は登記面積がや
や多いかもしれません。
例2 エアコンの冷媒管結露の対処法
Q:
(建物の情報:屋根折板葺き、その他省略)において、エアコンの冷媒管が結露し、天井が濡れてしまっています。どうしたら解消できますでしょうか。
A:
まず、建物の図面や機器類の仕様などを見ておりませんので、推測に基づく回答となりますことをご容赦ください。
折板屋根にはおそらくペフと呼ばれる薄い断熱材しか付いておらず、小屋裏の湿度の高い空気が高温になり、冷たい冷媒が通る冷媒管の断熱性も不足しており、結露が発生しているのではないかと思います。
屋根面の断熱性能、若しくは冷媒管保温材の厚さUPなどが、根本的な対策になりますが、天井を剥がすなど大がかりな工事が必要になります。
そこで、まず試す価値があるのは、天井チャンバー方式です。エアコンで温度、湿度を低くした室内の空気を小屋裏で結露が発生している冷媒管経路に流し、結露を防ぎます。改修内容は、既存の換気扇ダクトを切断して、ベントキャップに防虫網が無ければ取り付けるだけですので、これで止まる状況ならば運が良いと言えます。
それでも止まらなければ、小屋裏に給気口と換気扇をあらたに設けて、さらに強制換気をすればおそらく止められるのではないかと思います。
例3 土間を斫って良いでしょうか
Q:
木造建物の飲食店で、厨房の配管が土間床から立ち上がっています。
改修に伴い、配管立ち上げ位置を変えたいのですが、
土間を斫(はつ)っても良いでしょうか?
A:
設計図を拝見しましたところ、ベタ基礎に直接配管が立ち上げてある状況でした。
溝斫りをして配管し直すことが困難な状況ですので、基礎上で配管して、床組みをして厨
房の床を上げる方法をおすすめします。